こんにちは、えのきいなです。
今回は、先日区役所の法律相談で弁護士さんとお話してきたので、
そのお話を書こうかなと思います。
何の件で行ったのかというと、貸金の相談です。
私は2019年から中学の友人にお金を貸しているのですが、現在に至るまで1円も返ってきたためしがありません。
その額は合計170万円です。
事の発端は携帯代が払えないということで3万円を貸したことですが、
次第に借金が返せないだの、弁護士から請求が来ただので、何回かに分けてお金を貸してほしいと頼まれて、額が大きくなってしまいました。
私は高校まで福岡に住んでいたのですが、中学の友人なので彼女は福岡に住んでおり
私は横浜住みなので気軽に会えません。
そんなに連絡も頻繁に取らないし状況を報告するわけでもなく、お金の話題は触れづらいと思っており今までお金を返すよう督促も行っていませんでした。
一応借用書は一筆書いてもらっており、返済計画書も出させたのですが、一切計画の通りに返してきませんでした。予定では2021年5月から月2万円ずつ返すとのことでしたが。
そして今年2021年6月、病気で働けなかったから収入がなく生活が出来ないので
お金を貸してほしいと言われ、8月にはボーナスが入るから返すと言っていたので、
貸した額が170万円に到達。
これで返してこないようなら何か対策を考えなきゃなと思いつつ、
2021年8月になり、8月が終わり、9月になり、9月も終わりに近づき…
全く音沙汰がなかったので連絡を取りました。
今まで気を遣ってお金の話はしないようにしていましたが、さすがにもう腹割って話すしかないなと。
ちなみに私は今休職しており収入は少ないですが、貯蓄はある程度あるので早く返せとは思ってないし言いません。投資がしたいので170万円が返ってきたらいいなぁという程度。
相手には幸せに生きてほしいしお金に余裕をもって生活してそこから無理のない範囲で返してほしいなという感じです。
現状の話を聞くと、相手は借金をしていることを親や同棲している彼氏に隠しており、一人で抱えている状態。仕事も病気がちで休みがち、職場の人とそりが合わず給料も少なく辞めたい、けどお金がないから辞めれない。
辛いけど精神科には行きたくないし働きながら転職もしたくない(介護職で働いているのですが、介護は人手不足なので応募したらすぐ決まるから辞めてから転職活動をするとのこと)、お金を返せないという連絡を都度都度しなかった理由は言い訳になるから言いたくない…とのこと。
でも返す気はあるみたいです。
自分で自分の首を絞めているのに行動せず自分は不幸だと悲劇のヒロインぶっている…困ったやつです。手ごわい。
あんまり難しいことを言うと自分は頭が悪いからどうのと話を聞かないですしね。
家計簿もつけてないし、いくら収入があっていくら支払うのか理解しておらず、
借金はないと言っていたのに奨学金を払ってないし、いくら払ってないのか、いつから払ってないのか分からない…といった様子。
自分の手には負えないなぁと思い弁護士等の第三者に相談しようと思いました。
出来れば無料で相談できる所を探し、最初は法テラスを利用しようと考えました。
法テラスの知識がなかったので調べると利用するにはいくかの条件があるらしいと知りました。調べたら自分は法テラスを利用できなさそうでした。
まあ有料でもいいので何か窓口を教えてもらうべく、法テラスサポートダイヤルのコールセンター に電話。
郵便番号を伝え、住所から利用できる窓口を案内してくれることに。
以下情報を箇条書きします。
窓口は最初に教えてくれたのは有料相談or法テラス 法テラスは経済的に余裕がない人のためのもの。基準以内の方は3回まで無料で弁護士に相談が出来る 利用可能かどうかの確認、予約したら面談(電話の相談も可)が出来る 条件は扶養人数によって異なる。私は扶養している人が0人なので単身者の枠 単身者は条件が手取り月20万200円以下かつ貯金額が180万円以下。
→私は貯金が180万以上あるので法テラスが利用できないとのこと。
法テラスが利用出来ないとなると有料の弁護士相談か、自治会の無料相談の利用になるそうです。
そこで無料で利用できる区役所相談窓口をお願いしました。(一応有料の弁護士会も案内してもらいました。)
区役所の法律相談は結構人気で枠も少なく、予約がすぐ埋まってしまうとのことでしたが、予約開始日に朝一で電話して予約出来ました。
相談当日までにGoogleスプレッドシートに相談内容をまとめ、印刷して持っていきました。
以下、弁護士に相談した質問内容とその回答です。
Q.債務者本人だけでなく、親、彼氏を連帯保証人にした借用書を新しく作り直すことは可能か?
→可能。ただし相手が了承した場合に限る。
・借用書通りに返してもらえなければ訴訟になると思われる
Q.返してもらえない場合の今後の見通しを教えてほしい
→裁判をするのであればそのまま進める。裁判の途中で和解すれば和解調書というものが取得できる。
これは裁判所で発行するものなので法的拘束力が強い書類。
Q.遅延した分の利息、訴訟した場合の費用は相手に請求できるか?
→利息は相手に請求できる。訴訟した場合、裁判費用は相手に請求できるが弁護士費用は難しい
(弁護士は裁判で必ず立てなくてもいいし(任意)、依頼したのは自分なので相手に支払い義務がない)
途中で和解した場合は訴訟費用は折半になることが多い
・もし債務者が生活保護を受けた場合、借金を返済させることが出来なくなる (最低限の生活を保護する為に国からお金をもらっているので、他の用途にお金を使えない)
・債務者が自己破産した場合、貸金がなかったことになるので、債権者からすると避けたい(一番困る)
Q.債務者がお金がないから退職出来ないと言っている。申請できる手当や相談できる窓口はないか?
→法律相談ではない。ハローワークに行って聞いてください
Q.債務者が働いている職場で、上司が仕事をしないので異動させたいと言っていた。何か対応方はあるか。
→これも法律相談ではないので弁護士の仕事ではない。給料を払わないとかであれば労働基準監督署が対応してくれるかもしれない。
監督署も会社内の人間関係には踏み込めない。(外部の人間が踏み込めない)会社内のことは会社内で解決すべき。
Q.他のお金を貸して返ってこなくて困っている人はどのようにしているのか。
→裁判をする人もいれば諦める人もいる。どちらかと言えば諦める人が多い印象
Q.裁判をする場合に掛かる費用は?
→印紙代2万、裁判費用5~6千円なので、3万円もあれば裁判が出来る。弁護士を依頼するならプラス10~20万掛かる
Q.裁判をする場合は家庭裁判所か?
→地方裁判所での裁判になる。貸した額が140万円以下であればまた別。
Q.訴訟より優しい対応はないか。
→調停がある。話し合いの場である。※ただし相手が来る保証はない
Q.訴訟の際に本人以外(親、彼氏等)に費用を請求することは出来るか。
→可能ではあるが、相手が本人じゃないと勝てない。(本人以外には返済の義務がない為)
Q.最初に貸したのは2019年だが、時効は大丈夫か?
→少なくとも5年は大丈夫、裁判で確定すると10年は大丈夫
Q.地方裁判所で裁判をするとして、自分は横浜在住で相手は福岡に住んでいる。その場合横浜の地方裁判所でいいのか?
→横浜の裁判所で大丈夫。相手は裁判所に直接に来なくても電話で出席対応可能。
Q.内容証明郵便は弁護士に依頼しても自分で書いても効力は同じか。
→同じである。弁護士はあくまでも代理人。費用は弁護士に依頼すると5万程度かかる
Q.債務者がボーナスが出ると聞いていたのにいきなりコロナで不況なので会社からボーナスが出ないと言われ、
貰えなかったと言っていた。何か相談できる所はあるか。
→労働基準監督署に相談が出来る。
Q.労働基準監督署は社員で連盟でないと対応できないのか?個人で相談して対応してもらえるか?
→個人でも対応してくれる。
・ワーキングプアで、働いても生活がままならない事についての相談はハローワークで行う。相談はもちろん本人が行う。
・内容証明郵便を送っても裁判で勝っても相手に払えるお金がなければ結局返ってこない。(ない袖は振れない)
Q.債務者の周り(親、配偶者)に払える人がいる状態でも自己破産は出来るか?
→出来る。周りの人には支払い義務がないため。
Q.このまま返ってこないまま月日が過ぎると、いつの間にか時効が成立していたということになり得るか?
→なりうる。
Q.新しく借用書は取得すべきか?
→取得したいならしてもいい。借用書を定期的に更新すれば書いたときから時効が始まる。
Q.債権者と債務者、どちらから相談を受けることが多いか?
→どちらかといえば債務者からのが多い。
Q.債務者から相談されたとき、どのように話を進めることが多いのか。
→返していく方向で話すこともあるが、大体手遅れの時になってから弁護士に駆け込んでくる。
そういう場合は自己破産の方向で話を進めていく。
以上が30分の無料法律相談で弁護士さんに質問した内容と、その回答です。
印象としてはその弁護士さんがたまたまそうだっただけかもしれませんが、事務的というか、もうちょっと親身に相談に乗ってくれると嬉しいのにな~という感じ。
それは人生相談なので弁護士の答えることじゃないですね、と言われたりした感じから、結構普段他の相談者さんが弁護士に相談する内容じゃないことを言ってきて辟易してるのかもしれません。大変な仕事だなぁ…
まぁ色々疑問だったことを聞けて良かったです。
でも分かったことは、
弁護士に相談しようが裁判しようが相手に返す金がなければ一生貸した金は返ってこない
ということですね…。
有料の弁護士相談でも同じ結果になったと思うので、今回無料で相談できたのはありがたかったですね。
そこから私は自己破産とは何か?とか生活保護はどうやったら受けれるか?とか、労働基準監督署とは何か?どこにあるか?連絡先は?窓口は?ほかに相談できる所は?
友人の抱える問題をどうやったら解決できるか?と必死こいて検索し、
出来るだけ分かりやすく表にまとめて送ってやりました。
その工程に私の5日間を費やしました。
それに対する友人の反応は、「ありがとう」と既読無視です…泣
私の熱い想いは彼女に届いたのでしょうか、全く届いてなさそうですが。
彼女がいっぱい問題を抱えていてどう解決していいか分からないから一緒に考えてくれと言ったので出来ることをやったつもりなんですけどね…
恩着せがましいですね、すみません。
でもやっぱり友人の問題を私が一緒に抱えて考えてアドバイスして助けてやるんだ、と意気込んでいたものの、相手の詳しい状況も分からないし、何を考えているかも分からない状態で何か出来るかというと、大分無理がある。
自分の人生もままならない状態で人の人生も抱え込もうとしても無理ありましたね。反省。
どうにか私の手を離れて助けてくれる人にたどり着いてくれるといいのですが…。
でも私に出来ることは調べるとか、話を聞くとか、アドバイスをするとかまでで、
最終的に考えて決めて行動するのは本人しか出来ないですからね。
こっちから話を聞かないと何も言わないし。
問題の可視化と解決策をまとめて表に出してやったところで、
一旦私の出来ることはひと段落したと考えて、自分の人生に戻りたいと思います。
もちろん彼女の進捗も聞きつつ。どうせ結局何もやらないんじゃないかなとは心の片隅で思っていますが…。
どこまで他人の人生に首を突っ込んでいいのかな…
まぁ極論を言えば貸したお金が戻ってくれば相手がどうなろうが知ったこっちゃないんですけど。
私が生きてるうちにお金が返ってくることを願います。
でも自分の人生に向き合うのも苦痛です。人にやれと言っておいてなんですが。
せっかくこうやってブログを始めたので、記憶と気持ちの整理がてら、文章でまとめるのもいいかもしれません。
今回も長くなってしまいました。
ここまで読んでくれた方はいらっしゃるのでしょうか。いたら非常にありがとうございます。
では弁護士とお話しした話は以上になります。
それではまたよろしくお願いいたします。
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